2019.08.23 知っておきたい僧帽筋。
甲子園が終わりましたね。
夏場開催や、球数制限などが取り上げられていますが、ひとつのプレーに、たくさんの熱い気持ちがあることが見ていて伝わってくる真剣勝負。その中でも、プレーしながら出る笑顔がいいですね。
やっぱり高校野球おもしろいです!
さて今日は、からだづくりに大切な僧帽筋という筋肉についてお伝えします。
肩こりの方やオーバーヘッドスポーツ(投げる・上から打つ競技)をされている人は特に関係がある筋肉です。
後頚部から背中まで広く覆っている筋肉で皮膚の下すぐの表層にあり、頭蓋骨の底・頸・背骨から鎖骨と肩甲骨の後面に付いています。
青い部分の通り三角形をしており、左右合わせると菱形のようになります。
この僧帽筋はたくさんの神経によって支配されているため、特定の部位が独立して動くことができる特徴があります。
・僧帽筋上部線維・・・後頚部から鎖骨外側に付いている
主な働き⇒肩甲骨の挙上・上方に回旋、肩をすくめる動き。
・僧帽筋中部線維・・・第1-6胸椎から肩甲骨の上側に付いている
主な働き⇒肩甲骨を内側に引き寄せと上方に回旋、胸をはる動き。
・僧帽筋下部線維・・・第7-12胸椎から肩甲骨後面に付いている
主な働き⇒肩甲骨の下制と上方に回旋、胸を反らす動き。
少し難しい話ですが、上方に回旋する働きは僧帽筋の3つの線維とともに、前鋸筋という筋肉との協同運動で可能となります。
僧帽筋は身体の中でもコリやすい筋肉の一つです。
特に僧帽筋の上部線維は頭の動きをコントロールしているため、下を向いても、上を向いても常に緊張しています。
また、僧帽筋上部線維は頭皮や表情筋とも繋がっているため、僧帽筋が緊張してコリ固まると、頭痛ですとか眼精疲労が引き起こされたりもします。
仰向けで寝ると頭の重さがかからなくなるので、寝ると肩こりが緩和するという方は、僧帽筋が関係していることが多いです。
頭の位置が関係しますから、立位での姿勢や座り方を修正することが大切ですね。意識してみてください!
僧帽筋は他にも、動作時に働く筋(動筋)と動筋と逆の働きをする(拮抗筋)の関係が大きい筋肉ですので、マッサージだけでも、ストレッチだけでも、筋トレだけでも不十分になる部分です。
エラーの起きている動きや場所を知り、正しい方法で対処をする。
それをお伝えすることに力を入れています。身体をつくる大切なことです。
効果が実感できれば、その方法を続ける意欲になって、痛みの予防ができるからだづくりに繋がりますから!
からだの不調・痛みでお悩みのかたはからだサポートまで
理学療法士 袖本雄介