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2019.09.04 動筋と拮抗筋の関係

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今日は筋肉のバランスを調整していくうえで重要な、動筋拮抗筋の関係をお伝えしていきます。

ちょっとした知識として知っておくと、何かと応用できるので読んでみて下さい。

まずは、動筋・拮抗筋の説明から。

動筋とは・・・動作時に働く筋肉。主に働くものを主動作筋、補助的に働くものを補助動筋といいます。

拮抗筋とは・・・動筋と逆の働きをする筋肉。動筋が収縮すると、拮抗筋は弛緩して円滑な動きを生み出します。

絵の説明シリーズです。

肘を曲げる運動の場合で説明すると、動筋は上腕二頭筋で拮抗筋は上腕三頭筋となります。

肘を伸ばす運動の場合はその逆になります。

この2つの筋肉を例として、肘が伸びにくい状態で考えてみましょう。

肘が伸びにくい状態ですから上腕二頭筋に硬さや短縮が生じ、上腕三頭筋が延長してしまっていると推測できます。

この場合、上腕二頭筋に対してマッサージやストレッチングなど様々な方法で筋肉を伸張させていきます。

その結果、肘は伸びるようになりました。ですが、そのままで終わってしまうともったいないんです!

というのも、せっかく伸びるようになった肘ですが、生活のなかでよく使う上腕二頭筋はすぐもとの硬さに戻ってしまいます。物を持ったり、本を読んだりと肘を曲げることって結構多いですよね?

そこで拮抗筋の出番です‼

なぜなら、硬い筋肉や短縮した筋肉をマッサージやストレッチングした後に得た可動範囲で、関節の固定性を発揮できるようなエクササイズを行うことがとても大切なんです。

肘が伸びにくい状態で生活していた⇒曲げる筋肉である上腕二頭筋はより短縮しやすい

肘を伸ばすのが仕事の上腕三頭筋は過度に延長された状態が続くため、力を発揮する機会を失ってしまう。

上腕二頭筋を伸張させることができれば、上腕三頭筋が働けるようになるのでエクササイズを取り入れても収縮しやすくなるという感じです。

延長してしまった筋肉(この場合では上腕三頭筋)に本来の長さで筋力を発揮させる再学習をすること。

これがとても大事です!

この動筋と拮抗筋の関係は、猫背の人が胸の筋肉が短縮して背中側が伸ばされてしまうといったように身体のなかでたくさんある組み合わせです。

硬い部分の筋肉だけに着目するのではなく、拮抗筋の延長にも目を向けて正常な筋肉の長さに戻してから運動パターンを修正するエクササイズを継続して取り入れる。

これはストレッチングやトレーニングを取り入れる前にも、知っておいてもらいたいことですね。

ではまた。

からだサポート

理学療法士 袖本雄介