2020.01.16 大胸筋の特徴
いつもブログをご覧いただきありがとうございます!
からだサポート袖本です。
今日お伝えするのは、男性では厚い胸板、女性ではバストアップといった
からだづくりに欠かせない筋肉である大胸筋のお話です。
興味のあるかたはぜひ読み進めてみて下さい。
治療であったり、トレーニング効果を出していくために、特徴を知っておいて損はありません!
その大胸筋ですが、解剖学的な特徴として大きく筋線維が3つに分かれています。
上・真ん中・下といった具合に筋肉があると思ってください。
写真を使って筋線維の付いている部分を説明していきます。
まず筋肉は、始まりを起始、終わりを停止という表現をします。
始めは、上部分である大胸筋鎖骨部線維です。
起始:鎖骨内側1/2
停止:上腕骨大結節稜
腕の骨である上腕骨を時計に見立てると、この鎖骨部線維は2時の方向に付いています。
次に真ん中部分の大胸筋胸肋部線維です。
起始:胸骨膜、第2~6肋軟骨
停止:上腕骨大結節稜
この胸肋部線維は上腕骨から、それぞれ2時半・3時・4時の方向で付いている感じですね。
最後に下部分として大胸筋腹部線維です。
起始:腹直筋鞘最上部
停止:上腕骨大結節稜
腹部線維は上腕骨から5時の方向に付いています。
大胸筋は、肩関節に関わる筋肉でもあり、肩痛がある場合など必ずチェックする筋肉で
肩関節脱臼例や四十肩・五十肩などで動きに制限が出ているときなど
各線維により制限される方向が異なるため、注意する部分でもあります。
筋肉には、名前として1つの筋肉を指すものでも、線維が複数あったりします。
大胸筋をトレーニングするものとして、ベンチプレスや腕立て伏せが代表的ですが
各筋線維の方向を考えて、種目を分けて行うことで効果的な刺激が与えられます。
トレーニングのやり方まで説明すると長くなってしまうので、今回はここまでにしておきます。
次回は、それぞれ線維別のトレーニング方法をご紹介していきますね!
ではまた。
からだサポートは健康的なからだづくりをお手伝いしています
何かお役に立てることがあるかもしれません!
理学療法士 袖本雄介