2019.07.25 肩のインナーマッスル
インナーマッスルという言葉も広く認知されるようになってきて、一度は聞いたことがあると思います。
今日は肩のインナーマッスルについての話です。
病院勤務時にも肩こりや五十肩、スポーツ障害など肩に症状を訴えて来られる方はとても多く、スポーツを日頃から続けている人でも弱くなっている場合もあるため、肩のインナーマッスルを鍛えることは大切です。
本やインターネットでもやり方が紹介され、自宅でも比較的簡単にできる体操が中心なのでやりやすい体操なんですが、鍛えたい部分を意識しながら行うようにください。
動作は紹介されている方法を見ながらできますが、力の入って欲しい筋肉に初めから力が入る方は結構少ないと思います。
例えば、ペットボトルを使ったこの方法。
この外側に腕を開くエクササイズは、肩甲骨の裏から上腕骨に付いているインナーマッスルを鍛える目的で行いますが、矢印で指す肩甲骨の内側に力が入ってしまったり、肘の辺りに効いてる感じが出てしまうこともあります。
この矢印で指す部分に入りやすくなってしまうと、肩甲骨が背骨側に動いてしまい目的とする筋肉に力が入らなくなってしまいます。肩を痛めてしまうこともあるので要注意です。
この場合では、腕を外側に開く動作に必要な肩の柔軟性が低い場合によく起こります。実際に、インナーマッスルのエクササイズが必要な場合でも、肩周りや肋骨の動きをチェックすることから行っていくようにしています。
せっかく、行ったエクササイズで逆に痛めることは避けたいですよね。
初めは何も持たず軽い負荷から行い、ペットボトルなどを使うのは力が入るようになってきてからでいいと思います。
いずれは、チューブなど使用して負荷を上げていってもいいとは思いますが、座ったり、立って行う運動は肩だけではない固定の要素も必要になってきますから、最初は寝た姿勢で、何も持たない軽い負荷から行うようにしてください。二週間程度でペットボトルを持つ、弱いチューブという具合に段階を上げて行えるととてもいい運動になってくると思います。
初めから強い負荷でやってしまうと、どうしても使いやすい部分ばかり強化されてしまいますからね!
からだサポート
袖本雄介