2019.08.03　スタイルを良くみせる筋肉

昨日の投稿に続いて、今日も姿勢に関係した話です。

現代人は生活が便利になるにつれて、座っている時間がどんどん増えていると言われています。

これから、スマートスピーカーなどIOT機器の普及に伴って、もっと座っている時間が増えることが予想されます。便利なことは良いことだと思いますが、身体を使って動く機会がますます減ってきてしまいます…

動く機会が少なくなると、身体にどんな影響が出てくるでしょうか？

・疲れやすい

・肩こり

・膝や腰の痛み

・脂肪や体重の増加

細かく考えていくともっと出てきそうですね。これらに共通して言えることは、やはり筋肉の影響です。長時間の座位姿勢や自宅で寝て過ごす時間が増えることで、使われている筋肉は限定的になっています。

人は重力の影響を受けて生活をしていますから、座っているとき、立っているときに身体が倒れないよう支えている筋肉があります。それを抗重力筋といいます。

 

抗重力筋の考え方は様々ありますが、一般的なところを絵にしてみました。

この抗重力筋、座位や立位だけでなく、歩行中も姿勢を維持するために働いています。特に、立位では内臓や脂肪の重さが前方へとかかってくるため、後方の筋肉が支えることで身体をまっすぐに保つことを可能にしています。

姿勢の保持に重要な抗重力筋ですが、使われず機能が低下してくると、姿勢を保持することができずに不良姿勢となります。不良姿勢が続くことで、さらに使いにくくなる悪循環にも。

逆に、しっかり意識して使われることにより、姿勢が良くなる、循環や脂肪燃焼など代謝が高まってくる、疲れにくいなど、良い影響がたくさん出てきます。姿勢が良い人ってスタイル良く元気に見えますよね?

からだサポートでも、良い姿勢を目指します。だからといって、初めから筋肉をつけるために負荷の強いトレーニングは行いません。それは、良くない姿勢のままでは、本来の使い方でなくなっているためです。身体の使い方が間違っていることで骨や筋肉などが本来の位置ではない状態がほとんどです。ですので、位置を修正することから始めて、筋肉の使われ方を確認していきます。使い方や骨格は人それぞれ違うため何度も修正を行います。もともとの使い方を追及してこそ、筋肉はついてきますし、良い姿勢が目指せると思っています。

だから、運動を始めましょう！と言いたいところですが、なかなかすぐ運動する気にはなれないのも事実。暑いからすぐ汗かいちゃいますしね…　運動からでなくても、デスクワークの合間に立って背伸びをする、階段を使ってみる、近くのコンビニまで散歩を兼ねて歩く。これなら、クーラーの効いているとこならできそうですね！ですので、最後のは夜にしてみてください。。。

これからさらに便利な時代になって、もっと身体を使う機会は減ってくることが予想されます。気づかないうちに重力に負けてしまわないように、早めの対処が必要です。

松江で姿勢のことはからだサポートまで

理学療法士　袖本雄介