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2019.09.27 三大栄養素(脂質)③

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に向かってずいぶんと涼しい日が多くなりました。

運動会やキャンプの話も聞くことが増えてきて、身体を動かす機会があることは良いことですね!

さて、脂質に関する話も3回目となります。糖質と脂質の関係運動することでどんな影響がある?かなどお伝えしていきます。

今回も長文です。もう少し、お付き合いください…

まず簡単に糖質のおさらいです。糖質は身体にとって欠かせない三大栄養素のひとつです。

摂取することで多糖類となり、エネルギー源として肝臓や筋肉に貯えられます。

そこからブドウ糖へと変わり、血液中に入り細胞に運ばれます。

大脳をはじめとする中枢神経系では、血糖(グルコース)が唯一のエネルギー源です。

空腹時には肝臓からグルコースが放出され、脳、筋肉、赤血球がそれぞれ消費しています。血糖値は、腸からの吸収と肝臓での産生により、バランスが厳密に調節されています。バランスを調整するのに、インスリンというすい臓から出されるホルモンが関係しています。このバランスが崩れると高血糖、低血糖になります。

ここから、骨格筋においてグリコーゲンがどうやって作られているかの説明です。

グリコーゲンとはグルコースが連結された状態のことです。

~筋グリコーゲンを合成する際の主な過程~

①血液中から骨格筋細胞内へグルコースを取り込む

②グリコーゲン合成酵素の働きにより、グルコースを連結する。

まずは、材料となるグルコースを骨格筋細胞内へと取り込む必要があります。水溶性である糖は血液に溶け込んでいます。

この糖を二重構造である細胞膜に通さないといけないのですが、水溶性の物質は通過することができません。

そこで、血糖を細胞内へと通過させる運び屋となる分子が必要となります。その糖輸送体が骨格筋に存在しているGLUT-4と呼ばれる運び屋です。

このGLUT-4は、食事を摂取していない場合では、骨格筋細胞の細胞膜ではなく、細胞質(内部)にいます。

食事など摂取し、血糖値が高まるとすい臓から血糖値を下げるためインスリンが分泌、そのインスリンが骨格筋細胞膜にあるインスリン受容体に結合。

すると、その刺激によって細胞内のインスリン情報伝達回路が活性化し、GLUT-4が細胞膜上へと移動することで骨格筋細胞に血糖を取り込むことになります。

ちなみに、この運び屋GLUT-4は脂肪細胞にも存在しています。同様のメカニズムで血糖を取り込み、脂肪合成の材料として使用していることがわかっています。これを利用したものが糖質制限ダイエットなどに関係しています!

このようなメカニズムで骨格筋は、グリコーゲンの材料となるグルコースを細胞内へと取り込んでいるのですが、運動をすることでこの血糖の取り込み過程にも大きな影響を与えているんです!

運動をするとインスリンの効き目が良くなるということが知られているのですが、長くなってきたのでこの運動とインスリンについてはまた次回お伝えすることにしますね!

では、また。

健康的なからだづくりはからだサポートまで

理学療法士 袖本雄介