2019.10.22 猫背・肩こりに大切!前鋸筋
今日は、前鋸筋(ぜんきょきん)という肩甲骨の安定化に欠かせない筋肉をお伝えしていこうと思います。
胸郭と呼ばれる胸椎と胸骨、肋骨で構成される部分と肩甲骨をつなぐ重要な筋肉です。
写真のように第1~9肋骨から肩甲骨の内側に付いています。
大きな特徴として、肩甲骨を外側に動かす外転という動きに関わる唯一の筋肉であること。
デスクワークや長時間同じ姿勢をとることが多いと、姿勢は丸くなりやすくいわゆる猫背となります。
特に胸椎の後弯が強い猫背の場合、肩甲骨は外転したままの位置をとりやすくなってしまいます。
外転の働きがある前鋸筋が硬くなってしまうことで、余計に猫背は強調されてしまいます。
胸を張りたくても肩甲骨を寄せる動作である内転が起こりにくいため、胸郭の動きも少なくなってしまい、肩こり、頸・肩の可動域にも影響が出ます。
息を吸う動作の補助もしている筋肉であり肋骨に付着しています。
この筋肉に変化を出すことができれば様々な不良姿勢に対して有効な部分です。
症状に対してひとつの筋肉だけを治療することはまずありませんが、前鋸筋は腹斜筋や僧帽筋なんかの肩こりや不良姿勢にも深く関係しているため、治療にも、トレーニング目的の場合でも欠かせません!
ただし!硬いからとマッサージやストレッチのみでは不十分です。
硬くなったのには理由があるわけですから。
柔らかくすることだけが治療ではなく、動かしやすい状態を作ってそこから体操などに発展させていく必要があります!
痛みが出ない動き方を身体で練習する!そこまでいかないとすぐ元に戻ってしまいますからね…
身体を動かすことが苦手な方でも、状態に合ったメニューから作っていきますよ。
痛みでお困りのかたは1度お越しください!
からだサポート
理学療法士 袖本雄介