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2019.07.30 反復運動と持続姿勢

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週末に大橋川沿いを車で走っていると、同じTシャツを着て歩いている集団を何組か見かけました。橋の上にも大勢でいたので、見ると市民レガッタの応援の人達とわかりました。川沿いにもたくさんの応援テントが並んでおり、みなさんとても活気があって楽しそうでした。やっぱりスポーツはやる側、応援する側それぞれ楽しみ方があっていいですね!

さて今日は、繰り返される運動や姿勢から痛みが起きているのではないかという話です。

機械のように、部品を正確かつ的確に動くよう維持すれば、長時間活動することができます。
人の身体が機械のように、決まったパターンで長時間動くことが可能であれば痛みは出にくいでしょう。

繰り返された運動によって痛みが出ることは、例えば、キャッチボールを一時間続けた翌日痛みが出た場合など、使い過ぎによって痛めたとなんとなく想像がしやすいと思います。この場合は休息やケアなどを行って対処できます。しかし、デスクワークで一時間座っていて腰が痛くなった場合では、なぜ腰に痛みが?姿勢が悪いから?という具合にわかりにくいと思います。

 

日常生活のなかで、頻繁に行う動きや長時間とる姿勢が望ましくない動作になっていれば痛みに繋がります。

その場合、柔軟性・強さ・動きのパターンが関係していることがとても多いです。

特に、基本的な運動パターンにおいては、これらの機能障害が何であるのかによって対処の仕方が変わります。

一時間座っていた後、腰痛になった場合、座位姿勢では股関節より下は動くことが少なく、骨盤から上の背骨が動くことが多くなると予想できます。その場合、動きすぎた骨盤から背骨をマッサージなどでほぐしてしまうと、さらに動きすぎてかえってよくない気がしますよね?もしかしたら動かしていない股関節より下の部分が硬くなって動きにくくなり、腰に負担がかかったという考えも出てくると思います。

身体は持続的な動きや姿勢によって一定の方向だけに動くよう習慣化されることがあり、使いすぎる部分と使われにくい部分が出来てしまいます。この習慣が筋肉など軟部組織に損傷を与えてしまうといわれています。

使い過ぎによって痛みが出ているのであれば休息が必要になってきますし、硬くなっている部分に対するケアが必要です。逆に使っていない部分はトレーニングなどで強くする必要があります。普段、デスクワークで動いていないからウォーキングを始める。良いことですが、それ以外仕事でずっと座っているのであればあまり変わってきません。まずは、座りっぱなしを変えていくことから。

 

パターンが機械のように決まっていれば修理方法など説明書を読んで対処していけばそれほど直すことは難しくはないと思います。でも、人はそれぞれ身体が違って食べ物も筋肉や骨の構造も違いますし、動き方も違います。仕事内容や生活習慣など痛みが出る要因や経緯も異なりますから、その数ほどアプローチの方法も変わってきます。

それだけたくさんの対処法を知っておかなければなりませんが、そのぶんとてもやりがいがあります。

運動不足だから急に運動を始めて痛めてしまった。ということにならないようにしないといけません。動きすぎている部分による痛みなのか、使いにくくて弱っているのか、その判断は自分では難しいため、一度専門家に確認してから対処してみてください!

では、また。

からだサポート

理学療法士 袖本雄介