2019.09.03 テニス肘のお客様。
9月が始まりました。ずいぶんとすごしやすくなりましたが、ちょっと暑い日も戻ってくるみたいな予報です。
8月があっという間に感じたのは、年齢を重ねていってる証拠なんですかね…
日々、充実しているからってことにしましょう‼
さて、今日は病院で『テニス肘』と診断されてからも症状が続き、お店に来られた方のお話です。
肘外側にある骨の部分を上腕骨外側上顆といいます。その、外側上顆には手首や指を反らす筋肉が付いています。
一般的に、使い過ぎによる外側上顆周囲の炎症を外側上顆炎と呼び、テニスのバックハンドでよく使う部分のため
テニス肘ともいいます。
赤丸で囲んである部分に痛みが出やすく、テニスやゴルフをされるかたに限らず、仕事で肘を使う方や主婦の方によく見られます。
このお客様の場合ですと、スポーツはされておられませんが仕事での調理が多く、鍋やフライパンを持つだけでも痛みを伴ってしまうとのこと。
お店でも、赤丸部分を押さえるときや棒を持ってもらうだけでも強い痛みが確認できました。
病院などで処方された飲み薬・張り薬は一時的に症状は緩和しても痛みを伴う動きを一度してしまうと、痛みが再燃してしまい、動かすのが怖くなってストレッチなども聞いたが痛くて出来ない状態。
動かすのが怖い状態という点と、猫背気味の姿勢から硬さが出ていそうな部分に予測を立てて、患部以外の部分を中心に進めていきました。
そこから、握ることが多いお仕事も関係しているためか、親指の筋肉と力こぶを作る筋肉である二頭筋の硬さをみつけて、手技で緩めてみると手首を反らした時の痛みが軽減。
患部側を下にして横向きで寝る習慣があるとのことでしたので、できるだけ長時間にならないよう姿勢をこまめに変えていただくこともお伝えしておきました。
初回は、直接触るだけでも痛みを出してしまいそうでしたので、患部の保護と肘~手首をあまり動かさないようにお願いして終了。
2週間して再度確認させていただいたときには、肘・手首の動きに伴った痛みはなくなっており、フライパンを握っても痛みが出にくくなったと仰ってもらえました。
まだ、押さえての痛みは若干残っていたこと、もともと患部側である左を中心とした肩こりがあることなども考慮して胸の外側を緩める→背中のトレーニングを確認しながら行ってから、次回までのご自宅で行う体操としても説明。
患部に直接アプローチはしていませんが、初回の強い痛みを考えると順調にステップアップできている印象でした。
長時間の調理でたくさん負荷がかかってしまうと、また痛みが出てしまいそうなので負担のかかりにくい使い方ができてくるまでは、ご自身でもできるだけ休みを入れながらとお願いしてあります。
痛みがある部分に対して、直接する場合でもある程度効果は期待できますが、負担がかかっていそうな場所からのつながりも考えていくともっと多彩な対処の仕方ができてきます。
痛みがとても強い場所だけが原因とは限らないですからね。
この方のように、患部だけのアプローチでは難しい状態もたくさんありますので参考にしてみて下さい!
松江で痛みが気になる方はカラダサポートまで
理学療法士 袖本雄介